福島県須賀川市長沼地区の新イベント「ニューナガヌマフェスティバル」は7日、長沼総合運動公園を中心に開かれ、多彩なイベントに多くの来場者が駆けつけた。
実行委の主催。市内外から約4800人が来場した。農村環境改善センターの屋内ステージでは須賀川市とその近隣の市町村からアーティストが参加し、フォークソングなどを演奏した。屋外には特設の盆踊りやぐらが設置され、長沼地区の夏の風物詩「長沼甚句」を地元の盆踊り保存会が披露した。
周辺の文化推進拠点施設ながぬまラボB棟では、特撮上映会が開かれた。長沼中の生徒らが今年4月から撮影を開始した特撮作品「ビック・トゥ・ザ・フューチャー」のメイキング映像が公開された。
実行委「ALLながぬま協力隊」の加藤真弘会長は想定の約5倍近い来場者を達成し「協力してくれた方々への期待に応えることができてうれしい。長沼らしさを生かしたイベントを続けたい」と見据えた。
■昨年終了「長沼まつり」のねぶたとねぷたを展示
ながぬまラボA棟では、昨年終了した「長沼まつり」のねぶたとねぷたが展示された。
青森市から約15年間、祭りに参加していた児玉崇直さんが青森ねぶた祭りのおはやしを披露した。「ラッセーラー」というかけ声にあわせ来場者らは片足でリズム良く飛び跳ねていた。「おはやしで会場が一体になる楽しさを感じてもらえた」と話した。
ねぶたの展示には長沼まつりの最後の実行委員長を務めた戸田修一さんもたずさわった。「新しいものを模索していることが伝わってくる。今後どのようなものが生まれるのか、見守っていきたい」と期待を込めた。
(県南版)