福島イノベーション・コースト構想推進機構が2021(令和3)年度から取り組む「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」に採択された21事業の活動報告会は5日、福島県大熊町の産業交流施設「CREVAおおくま」で開かれた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に関わる人材育成や地域活性化のさらなる推進に向け、事業に取り組む学生らが研究状況を発表した。
復興に貢献する人材の長期的な育成基盤づくりを目的に、県内外の大学などと浜通りの市町村が連携して教育研究活動をしている。今年度までの5カ年で実施している。
事業に採択された17大学の関係者ら約400人が参加した。21事業ごとにブースを設け、研究概要をまとめたポスターを掲示して学生が研究の現状を説明した。会場内で学生が来場者を前に発表し、これまでの研究の成果を伝えた。
活動報告会に参加した学生は6日、大熊町の大阪大福島拠点でワークショップに臨み、今回の研究活動を通じて感じた福島への思いを話し合った。