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「世界に誇る福島創る」 未来宣言、中高生が発表 ふくしまSDGs博閉幕 福島県郡山市

2022.09.26 09:13
「ふくしまSDGs博未来宣言」を読み上げる(前列左から)五十嵐さん、吉津さん、箭内さん、岡部さん、滝口さん、伊藤さん、山形さん

 国連の持続可能な開発目標(SDGs)を楽しみながら学ぶ「ふくしまSDGs博」は25日、福島県郡山市のビッグパレットふくしまで閉幕した。会場に出展した学校、団体の中高生7人がフィナーレに臨み、「みんなで力を合わせ、世界に誇る福島を創る」と「ふくしまSDGs博未来宣言」を共同で発表し、SDGs博の成果を発信すると誓った。

 フィナーレでは会場に出展した学校、団体を代表して五十嵐彩葉さん(福島二中2年)、吉津就さん(只見中3年)、箭内佑都さん(あさか開成高3年)、岡部悠生(ゆうき)さん(学法石川高1年)、伊藤公美さん(会津若松ザベリオ学園高3年)、山形遥さん(ふたば未来学園高1年)、滝口蓮己(はな)さん(ガールスカウト県連盟・あさか開成高3年)の7人が登壇した。

 ふくしまSDGs博未来宣言の全文は【表】の通り。古里である本県の将来に向け、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、互いに助け合いながら行動していく思いを発信した。

 宣言発表に先立ち、7人はふくしまSDGs博での交流や気付きを踏まえて個人の目標を示した。五十嵐さんは「若い世代は行動力がある。頭で考えたことを行動に移すと未来は少しずつ変わっていく」と意欲を見せ、吉津さんは「一人一人が小さなことを積み重ねられる社会を創りたい」と前を向いた。

 箭内さんは子どもの貧困問題への取り組みを紹介。「『誰かのため』から『誰かとともに』に活動を広げる大切さを知った。みんなで行動を起こし、SDGs実現に向けて取り組もう」と呼び掛けた。

 岡部さんは「地方と都市の教育格差を是正したい」とし、インターネットを生かした活動に意欲を見せた。伊藤さんは会場でのさまざまな世代との交流を成果に挙げ、「住みやすい地域づくりに取り組む」と意気込んだ。

 山形さんは食や資源、環境がSDGsの理念に密接に関わっているとし「福島県がSDGsの先進地となるよう活動していく」と力を込めた。滝口さんは「ジェンダー平等を目指し、少女一人一人が夢を実現できる社会にしたい」とガールスカウトの活動推進を掲げた。

 ふくしまSDGs博はSDGsの実現に向けて県民が先進的な事例に触れ、一人一人の行動につなげるきっかけの場にしようと、福島民報社が創刊130周年を記念して企画した。24日から多彩なステージイベントを繰り広げ、県内外の約100の企業、団体、学校が出展してSDGsの取り組みを発信した。


【ふくしまSDGs博未来宣言】

 一人一人の小さな行動が積み重なれば、福島や世界を変える大きな力になるはずです。

 いつまでも笑顔で住み続けられる福島、誰一人取り残されない世界に向けて、ふくしまSDGs博に集まった仲間とともに、新たな一歩を踏み出します。

 みんなで力を合わせ、世界に誇る福島を創りましょう。