福島県は社会や環境などに配慮した消費行動「エシカル消費」の啓発に向け、福島西高(福島市)、あさか開成高(郡山市)との協働プロジェクトを繰り広げる。生徒発案のロゴマークやキャラクターで情報発信するとともに、規格外食材を使ったクッキーなどを販売する。23日、企画に携わる生徒が内堀雅雄知事と福島市内で懇談した。
県の重点事業「地球にやさしい消費推進事業」の一環で、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する活動などに取り組む両校と連携する。
福島西高は消費者や事業者向けのロゴマークを考案。キャラクターはリサイクルのイメージからペットボトルに着想を得た「エシカル博士」を生みだした。啓発動画なども作成した。 あさか開成高はクッキー開発を担当。オニグルミ、ブルーベリー、キウイなど会津、中通り、浜通り3地方の特産品を生かした。県内の実証店舗で販売する。
懇談では生徒がロゴマークなどのデザイン、クッキーなどに込めた思いを説明し、内堀知事が「エシカルの輪は笑顔の輪として広がる。ぜひ地域、世界に広げてほしい」と期待した。
懇談に参加した生徒は次の通り。
▽福島西=片平彩希、渡辺美波、三瓶陽香、石井文平、岡よつ葉(2年)
▽あさか開成=浜口柚、井本彩海(3年)難波らんら、阿部遙那、大塚愛美(2年)
■26、27日に啓発イベント
福島県は26、27の両日、実証店舗となる福島市のイオン福島店で、週末イベントを開く。福島西高、あさか開成高の生徒によるブースも設け、協働プロジェクトの取り組みをPRする。時間は午前10時から午後5時まで。