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地域の魅力を見つめ直し、持続可能な社会の実現を 福島県が「復興とSDGsを考えるシンポ」

2023.11.19 19:30
地域の魅力の見つめ直しと持続可能な社会づくりについて意見を交わしたシンポジウム

 福島県の「ふくしま復興とSDGsを考える県民シンポジウム2023in会津」は19日、会津若松市のベル・ルクスで開かれた。地域の魅力を見つめ直し、持続可能な社会の実現に向けて意見を交わした。

 2014(平成26)年度から実施しており10回目。例年は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が発生した3月に催してきたが、さまざまな時期に復興を考えてもらおうと、初めて秋開催とした。

 第1部では、一般社団法人TORCH代表理事の長谷川祥子さん(会津美里町)、カスミソウ農家の大山恵さん(昭和村)、はじまりの美術館学芸員の大政愛さん(猪苗代町)、「福島に住んで。」アドバイザーを務めるLINEヤフーの森禎行さんが、それぞれUターンや移住、二地域居住の経験と活動内容を報告した。

 第2部では内堀雅雄知事、クリエイティブディレクター箭内道彦さん(郡山市出身)も加わり、トークセッションが開かれた。大山さんは東京都から昭和村に移住しての苦労を問われ、「もとは移住に反対で最初は不便もあったが、地域の皆さんが『子どもは地域の宝だ』とよく面倒を見てくれる。今は昭和に来て良かったと家族で思っている」と語った。内堀知事は「移住にはさまざまな条件をクリアする必要があり、実行するのは簡単ではないだろう。そこで、福島を応援してくれる人の輪を広げることに力を入れてきた。震災から12年過ぎて風化が進む中、これまでの絆を大切にすることが福島の未来には必要だ」と強調した。箭内さんは「自分の魅力は自分では分からないもの。外部の人に魅力を見つけてもらい、ほめてもらうのも福島復興の大きな力になる」と語った。