
農林水産省は1日、米菓やみそ、酒の加工用向けに随意契約で放出する政府備蓄米の申し込み受け付けを始めた。2020年産の7万5千トンが対象となる。売り渡し価格(税抜き)は5キロ当たりの玄米で759円、精米で937円とした。原料不足や価格高騰を理由に、業界団体から放出を求める声が上がっていた。
加工用向けには24年8月にも20年産の1万トンについて入札を実施して放出した。今回の引き渡し期間は21日~26年2月末とする。1社当たりの申込数量の上限は、22~24年産の1年の取扱量と比較し、25年産では不足が見込まれる分とした。