宮内庁は8日、心臓の持病の治療を続ける上皇さま(91)が、東京・赤坂御用地の仙洞御所で歩行などの軽い運動を少しずつ始められていると明らかにした。新たな投薬による副作用はないが、脈拍が速くなる「上室性不整脈」の症状が時折出ているという。
側近によると、上皇さまは7月18日の退院以降、徐々に運動量を増やし、現在は1回当たり数十メートルに区切って歩くようにしている。足の筋力低下を防止する運動も続ける。一方で階段の上り下りや散策は控えている。心臓への負荷が高くならないよう、医師団が運動量を調整しているという。
上皇さまは不整脈のほか、右心不全と無症候性心筋虚血の診断を受けている。