
カニの水揚げ日本一の鳥取県境港市の境港で6日、日本海に秋を告げるベニズワイガニが今季初めて水揚げされ、初競りが行われた。
漁は1日から解禁となっており、境港から8隻が日本海で操業していた。6日は572箱(1箱36キロ)が水揚げされ、午前7時から初競りが行われた。姿売り用は30キロ当たり8万9千円で落札。加工用にも2万2500円の値が付いた。競り場には威勢のいいかけ声が響き渡り、かごの中に真っ赤なベニズワイガニが山積みにされ、シーズン到来を告げた。漁期は来年6月末まで。
境港カニ水揚げ日本一PR実行委員会の越河彰統会長(63)は「台風の影響を心配したが、無事にこの日を迎えて安心した。おいしい境港のカニを届けたい」と力を込めた。
市によると昨シーズンの水揚げ量は5386トンだった。
ベニズワイガニ漁は水深800メートルより深い地点にカニかごを投下して実施される。
当初は9隻が出漁予定だったが、6日は1隻が点検中で8隻での出漁となった。