立民代表、解散論に大義なし

自民県連「壊滅する」

2025/09/06 18:25

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 立憲民主党の野田佳彦代表は6日の横浜市での講演で、自民党内の総裁選前倒し要求に対抗する形で浮上している衆院解散論に関し「党内抗争の決着をつけるために税金を使って選挙をすることに大義があるのか」と批判した。自民党奈良県連の井岡正徳幹事長は「壊滅的になる。今の体制で解散すれば参院選と同じような結果になる」と指摘した。

 野田氏は、石破茂首相に対する同情で内閣支持率が上がっているとの見方を示した上で「解散までしたら『どん引き』になるのではないか」と推測した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、首相が解散について内閣不信任決議案が可決された場合に限るべきだと主張していたと触れ「仮に解散すれば自民のためというより『自分のため解散』だ。国民から評価されるか疑問が残る」と福岡市で記者団の質問に答えた。党としての対応に関し「しっかり準備して迎え撃たなければならない。候補者擁立を加速したい」と語った。

 自民の森山裕幹事長は鹿児島市での記者会見で「首相の専権事項について申し上げることはせんえつ過ぎる」と述べるにとどめた。