カタールでハマス空爆

イスラエル、5人死亡

2025/09/10 09:22

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 【カイロ、ワシントン共同】イスラエル軍は9日、カタールの首都ドーハでイスラム組織ハマス幹部らを狙った空爆を実施した。ハマスによると、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉で交渉団トップを務めるハイヤ氏の息子らメンバー5人が死亡した。米国が新たに提示した停戦案を協議中で、ハイヤ氏本人は生存していると主張している。

 ドーハにはハマス政治部門の拠点がある。イスラエルのネタニヤフ首相は9日の演説で、ハマス幹部らの排除はガザでの「戦闘終結につながる」と正当化したが、停戦交渉を仲介するカタールは「国際法違反の犯罪行為だ」と反発。停戦交渉の先行きは一層不透明になった。

 国連安保理は9日、空爆について協議する緊急会合を10日午後(日本時間11日未明)に開くと決めた。

 トランプ米大統領は空爆がドーハで実施されたことについて「非常に不満だ」と記者団に表明。交流サイト(SNS)には、ネタニヤフ氏の決定で「私の判断ではない」と投稿した。米軍を通じて事前に把握し、カタールに連絡したが、攻撃を防ぐには「遅すぎた」と説明した。