
【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、6月にイスラエルと米国による攻撃を受けたイラン核施設の査察再開に向けた実践的な方法について、イランと合意したと明らかにした。イランのアラグチ外相とエジプトの首都カイロで会談後、X(旧ツイッター)で表明した。
グロッシ氏は、イランとの合意について「正しい方向に向けた重要なステップだ」と強調した。
アラグチ氏は会談後の記者会見で、米イスラエルのイラン核施設攻撃を重ねて非難。核の平和利用の権利を保障した核拡散防止条約(NPT)が十分に機能していないとし、IAEAとの間で「新たな協力関係の構築を目指した」と強調した。