
【ワシントン共同】トランプ米大統領は9日、少女らへの性的虐待罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏に自身が送ったとされる手紙について、重ねて関与を否定した。手紙のサインや文体が自身のものではないと述べた。首都ワシントンで記者団の取材に応じた。
この問題はトランプ氏の頭痛の種となっており、打ち消しを図った。NBCテレビによると、トランプ氏は「終わった問題だ」と述べた。
手紙には女性の輪郭を示すわいせつな絵が描かれ、トランプ氏のものと似たサインがある。米下院の監視・説明責任委員会の委員が8日、手紙が実在すると確認した。
レビット大統領報道官は9日の記者会見で「(野党民主党が)大統領の名誉を傷つけようとしている」と批判した。
ウォールストリート・ジャーナル紙が7月、手紙の存在を報道。トランプ氏は「虚偽」の記事で名誉を毀損されたとして同紙を保有するルパート・マードック氏らを相手取り損害賠償請求訴訟を起こした。レビット氏は会見で「大統領は訴訟に勝てると確信している」と述べた。