
佐賀県の山口祥義知事は10日、県警科学捜査研究所(科捜研)元職員によるDNA型鑑定の不正に関し「信頼が揺らぐのは極めて問題だ」と苦言を呈した。県庁で記者団の取材に答えた。
県は同日、平尾健副知事が、県警が不正について公表した8日に、県警の中嶋昌幸警務部長に対し、同様の不祥事を起こさないためにも「正直に対応するように」などと申し入れたと明らかにした。
元職員は、実際には行っていない鑑定を実施したように装う報告や、鑑定結果に関する書類の日付改ざんなどをしていた。不正は2017年6月からの7年超で130件に上る。