保育園の離乳食、大きさ不適切

札幌男児死亡で第三者委報告書

2025/09/10 18:35

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 札幌市北区の認可保育園で昨年10月、当時1歳の男児が給食を喉に詰まらせ死亡した問題で、市が設置した第三者検証委員会は10日、提供された離乳食が男児ではかみ切れない不適切な大きさだったとする報告書をまとめ、市に提出した。

 報告書では、遺族の代理人からの情報として、男児の死因は薄切り肉が気道内に詰まったことによる窒息だったと記された。北海道警は業務上過失致死の可能性を視野に捜査を続けている。

 離乳食は、湯を加えて切り刻んだ肉と野菜の炒め物など。報告書によると、男児の発達段階からすると肉は少なくとも1センチ以下で提供するのが適切だったが、実際は約2センチ×1・5センチだった。