
【エルサレム共同】イスラエルメディアは11日、イスラエル軍が制圧を目指すパレスチナ自治区ガザの中心都市、北部ガザ市からこの数週間で約20万人が退避したとする軍の推計を報じた。ガザ市には約100万人のパレスチナ人が生活していたとみられ、現在も約80万人が残留している計算になる。イスラエル軍は国際社会の非難が高まる中でも攻勢を強める構えで、市民の犠牲拡大が懸念される。
イスラエル軍はガザ市制圧に向け、自治区南部から部隊を転戦させ戦力を増強する方針。南部に「人道地区」を設置したとして退避通告を出した。ただ「人道地区」とされる場所にも攻撃が相次いでいる。