韓国労働者ら330人帰国

米で拘束、日本人3人も到着

2025/09/12 19:24

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 【仁川共同】米南部ジョージア州にある現代自動車などの工場で、米移民・税関捜査局(ICE)に拘束された韓国人労働者ら330人を乗せたチャーター機が12日午後(日本時間同)、仁川国際空港に到着した。岩屋毅外相は日本人3人も到着したと明らかにし、韓国側の協力に謝意を示した。

 米韓関係を揺るがせた事態は一区切りつくが、韓国大統領府の魏聖洛国家安保室長は12日、記者団に「根本的な解決策を講じ、再発を防ぐ」と強調した。対米投資に伴う労働者の滞在資格の在り方を巡り、政府として新たなビザ創設などの対策提案を検討し、米側と協議する方針だ。

 ICEは4日、ジョージア州の現代自動車などのバッテリー工場で、不法滞在や不法就労の疑いで韓国人ら計475人を拘束した。韓国メディアによると、一緒に拘束された日本人は電気自動車(EV)用電池の電極製造に関する装置メーカー社員だという。

 韓国側は米国がビザ発給を厳しく制限しながら、対米投資事業に関わる労働者の滞在・就労資格を突然、問題視したことに当惑している。