【パリ共同】格付け会社のフィッチ・レーティングスは12日、フランスの長期信用格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に1段階引き下げた。政局の混迷で財政健全化が一段と難しくなったとみられるためだとしている。主要格付け会社によるフランスの格付けとしては過去最低水準とみられる。10日に就任したばかりのルコルニュ新首相への圧力が強まった形だ。
欧州連合(EU)の財政規律は加盟国に財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以内に抑えるよう求めるが、フランスは5・8%(2024年)で大幅超過している。
バイル前首相は26年予算案に財政再建計画を盛り込む方針を表明したが、総辞職に追い込まれた。