
【モスクワ共同】日本財団の笹川陽平名誉会長が21日、モスクワ市内で記者会見し、20日にロシア正教会の最高位キリル総主教と会談したと明らかにした。笹川氏は会談で、宗教の役割は平和の追求であるとし、宗教間対話の強化を訴えた。総主教はウクライナとの宗教間対話に向けて努力していると応じたという。
会談はロシア正教会の総本山である救世主キリスト大寺院で行われた。笹川氏は20日にウォロシン元大統領府長官が理事長を務めるモスクワ経営大学院と北極研究に関する覚書に署名した。22日には、ロシア国内外の有識者が集まる討論フォーラム「ワルダイ会議」とも学術交流の協力に関する覚書に調印する予定。