トランプ氏、国際協調に背向ける

「国連は期待に応えていない」

2025/09/24 00:15

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 【ニューヨーク共同】国連総会一般討論が23日、米ニューヨークの国連本部で始まった。トランプ米大統領が演説し、国連は大きな可能性を秘めているが「期待に応えていない」と批判。国際協調に背を向け、米国第一主義を貫く姿勢を強調した。人道危機が深まるガザ情勢を巡り、国際社会で批判が高まるイスラエルを擁護した。

 2期目初の一般討論演説に臨んだトランプ氏は、国連が米国の利益に反する行動を取ったり、反ユダヤ主義を広めたりしていると主張し、自らが進める国連への拠出金削減を正当化した。

 タイとカンボジアの武力衝突などの停戦を仲介したとし「国連の代わりに私がやらなければならなかったことは残念なことだ」と不満を示した。パレスチナ国家承認はハマスへの「報奨」になるとして反対した。

 中国とインドがロシア産原油を購入し続け「戦争の主要な資金提供者」になっていると批判。「ロシアと戦っている最中に、ロシアから原油やガスを購入するなどありえない」と述べ、購入をやめるよう欧州に要求した。イランを「世界最大のテロ支援国家」だと批判した。