
香川県東かがわ市議会の特別委員会が、市職員を呼び付け感情的に詰問したとして市から事実確認を求められていた渡辺堅次議長の行為はハラスメントだった、との調査報告書をまとめたことが分かった。議長職の辞任勧告を含む対応を盛り込んだ。24日の市議会本会議で報告。渡辺氏はこれに先立つ本会議冒頭、内容にかかわらず議長を辞任する意向を表明した。
報告書によると、渡辺氏は6月19日、市が開いた市民との会合で、緊急ではないのに職員を会場外に呼び出し、事業の見積書の開示を求めた。職員が受信したLINE(ライン)のメッセージには「発注前に見せてください」と記されていた。
上村一郎市長からの要請を受けて、市議会は7月に特別委を設置。渡辺氏や関係者への聴取を踏まえ、職員への叱責を中心に9件の事実を確認した。威圧的な言動や市の権限を越える工事の指示をはじめ、複数の職員が「権威を盾にされた」と証言した。
渡辺氏は要請のあった6月時点では、内容に異議があると反論していた。