戦後80年首相見解は不要

総裁選候補の高市、小林氏

2025/09/26 00:33

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 自民党総裁選に立候補した高市早苗前経済安全保障担当相、小林鷹之元経済安保相は25日、石破茂首相が発表方針を示している戦後80年見解に関し、それぞれ不要との認識を記者団に示した。高市氏は「戦後70年談話は実に未来志向でありベストだ。これ以上のメッセージは必要ない」と指摘。小林氏は「必要性は乏しいのではないかと感じる」と語った。

 一方、林芳正官房長官は東京都内で記者団に「首相は戦争の記憶を風化させず、二度と戦争を起こさせないと言っており、非常に大事な観点だ」と一定の理解を示した。茂木敏充前幹事長は報道各社のインタビューで「閣議決定を伴う談話を出すことはないと承知している。それ以上のコメントは避けたい」とした。

 首相は24日、訪問先の米ニューヨークで記者会見し「メッセージという言い方で、私なりの考え方を述べたい」と語り、見解を発表する方針を初めて明言した。過去の首相談話と異なり、閣議決定する談話の形式を取らない意向も示した。