
JR九州は26日、九州の玄関口である博多駅南側の線路上空に新ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」を中止すると発表した。建設費が当初想定の倍ほどかかることが判明し、事業が成り立たないと判断した。
福岡市が駅周辺で進めている再開発促進事業「博多コネクティッド」の認定を視野に準備を進めており、地元では新たなランドマークとして期待を集めていた。
JR九州によると、線路上空への施工は難易度が高く、線路を使わない夜間帯に工事を進めるため、人件費も膨らむ見通しとなった。
地上12階、地下1階建てを計画し、オフィスやホテル、商業施設が入る複合施設として、2028年末の完成を予定していた。