2千倍の水道料を誤徴収、玉野市

1980円を438万円

2025/09/26 15:16

  • Facebookで共有
  • Twitterで共有

 岡山県玉野市は26日、市内のアパートの入居者1人から、6月中旬から7月中旬までの1カ月の水道料金と下水道使用料として、計438万5436円と誤って算出し、徴収していたと発表した。本来は1980円だった。市は入居者に謝罪し、誤徴収分を返還した。

 市によると6月、入居者の水道使用開始に伴い、市職員が水道メーターの交換や開栓を行った。料金を管理するシステムに開始指針を「1」と入力する必要があったが、誤って古いメーターを取り外した際の指針「245」を入力した。

 この結果、9756立方メートルもの使用量となったが、市契約の検針員による7月の検針時に確認漏れがあり、異常な使用量や金額に気付けなかった。今月22日、入居者から400万円を超える金額で口座振替されていると市に問い合わせがあり、発覚した。

 市は「改めてチェック体制の強化など事務の流れを見直し、再発防止に努める」とした。入居者には利息に相当する遅延損害金5764円も支払う。