
【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会(15カ国)は26日、イラン核問題を巡る対イラン国連制裁の再発動を阻止するため中国とロシアが提案した決議案を否決した。制裁は米東部時間27日午後8時(日本時間28日午前9時)に再発動する。欧米とイランの立場の違いは依然大きく、再発動は不可避の状態だ。
採決で賛成は中国やロシアなど4カ国にとどまり、採択に必要な9カ国に届かなかった。米英仏など9カ国が反対、韓国など2カ国が棄権した。
フランスのボナフォン国連大使は採決前、制裁回避の「合意に向けたあらゆる選択肢が模索されたが、イランは拒否の姿勢を貫いた。制裁以外に選択肢はない」と訴えた。