
【ニューヨーク、テヘラン共同】イラン核問題を巡り、対イラン国連制裁が米東部時間27日午後8時(日本時間28日午前9時)、再発動した。2015年に結ばれたイラン核合意は崩壊した。イランは「外交の道を閉ざす」と反発。欧米との対立がさらに深まり、核問題の外交解決が遠のくことが懸念される。
再発動により、イランへの武器禁輸のほか、核開発に関連する個人や企業の資産凍結などの措置が取られる。イランにウラン濃縮活動の停止も求める。イランを擁護するロシアと中国は手続きに問題があるとし、再発動は無効だと主張。国連加盟国は国連の制裁を守る義務があるが、中ロが従うかどうかは不透明だ。