
【香港共同】シンガポール政府は29日、英国亡命中の香港の民主活動家、羅冠聡氏の入国を空港で拒否したと明らかにした。羅氏が香港警察に国家安全維持法(国安法)違反の疑いで指名手配されていることを理由に挙げた。
シンガポール政府によると、羅氏は米サンフランシスコから27日にシンガポールのチャンギ国際空港に到着。羅氏は査証(ビザ)を有していたが、事情を聴いた上で入国を拒否した。羅氏は28日にサンフランシスコ行きの航空機に搭乗した。
シンガポール政府は取材に対し「羅氏の入国はシンガポールの国益にならない」と回答した。
香港とシンガポールは犯罪人引き渡し協定を結んでいる。