
若者の視点を生かして棚倉町を盛り上げようと、二〇一八(平成三十)年七月にまちづくり団体として発足した。高校生を中心とした六人が町の特産品を生かした商品開発などに取り組んでいる。
同年夏には、町特産のブルーベリーを使ったかき氷シロップの製作に取り組んだ。町内の菓子店の協力を仰ぎ、試行錯誤を繰り返して完成させた。町内の喫茶店などで「ブルーベリーかき氷」として販売し、果実の歯応えと程よい酸味が好評を博した。
近隣の農家や農産物加工業者と連携し、「ふくしま百貨店」として首都圏などで地域の特産品や農産物を販売する活動を展開する。都内などで開催されるイベントに定期的に出店し、魅力を発信している。メンバーは活動を通して、地域の素晴らしさを再認識している。
いわき市田人町などで生産されていた大豆の在来種「さと豆」でオリジナルの豆腐を作る町内の豆腐店のプロジェクトにも協力している。二〇一九年には塙町の休耕田を利用し、さと豆を自然栽培した。メンバーは種まきや畑の雑草取りに取り組んだ。
部長の小浜美空(みく)さん(18)=修明高三年=は「さまざまな活動を通して、古里への愛情がより強まった。仲間を増やして、もっともっと地域を元気にしていきたい」と意気込んでいる。
◆たなぐら大家族学生部◆▽設立=2018(平成30)年7月▽部長=小浜美空▽メンバー=6人▽住所=棚倉町棚倉字新町32の2▽メールアドレス=Tanagura.dai.kazoku@gmail.com