福島民報社賞 小松技術士事務所(いわき) 「環境に優しく」貢献

2020/03/10 17:23

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 トウモロコシなどの植物から抽出したでんぷんと乳酸菌を原料にした生分解性プラスチック「ポリ乳酸」に二酸化炭素を混ぜ込み、容器などを成形する。極めて高度な技術を確立した。土に埋めると微生物によって分解され、有害物質を出さずに処理できるのが特長だ。プラスチックごみによる環境汚染が指摘される中、その技は海外からも関心を集めている。
 ポリ乳酸は粘着性が強く加工しづらいなど難点があった。小松道男所長(56)は二〇〇五(平成十七)年に研究を開始し、試行錯誤を経て成形技術の確立に成功した。現在では、幼児用耐熱性食器「iiwan(いいわん)」や菓子容器、飲料用のコップなど小松所長の特許を活用した製品が世界に送り出されている。
 二〇一九(令和元)年十月には、ドイツのデュッセルドルフで開かれた世界最大規模の国際プラスチック展示会「K2019」に出展した。容器などを作る機器の製造販売を手掛ける日精樹脂工業(本社・長野県)と連携し、ポリ乳酸からシャンパングラスを大量生産する技術を披露して高い評価を得た。
 石油由来のプラスチックごみによる海洋汚染への対策が国際的に求められている。小松所長は「より多くの企業と協力し、環境に優しいものづくり技術で福島の産業発展に貢献したい」と力強く語る。
■メモ
▽設立=1993(平成5)年12月
▽所長=小松道男
▽従業員数=2人
▽住所=いわき市草木台2の14の6
▽電話番号=0246(28)8701