訪日観光客に会津紹介 侍文化や温泉巡り 若松市、東京五輪へ滞在型事業

2020/11/08 10:53

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刀の振りや構えを体験する参加者
刀の振りや構えを体験する参加者

 会津若松市は来夏に延期された東京五輪・パラリンピックに合わせ、欧米豪の観光客に焦点を当てた滞在型観光の誘客促進事業を展開する。侍文化や会津の自然を楽しむ初のモニターツアーは七日から八日まで市内や猪苗代町で催されている。

 国の補助金を活用して実施する。会津若松市とさいたま市との連携協定を生かして直通バスを運行し、首都圏から訪日外国人客(インバウンド)を呼び込む。当初、今年の東京五輪・パラリンピックの開催に合わせて事業を開始する予定だったが来夏に延期されたのを受け、今年はモニターツアーを展開する。

 首都圏の在日外国人十人が参加した。初日は会津藩校日新館でサムライアーティスト集団「剱伎衆(けんぎしゅう)かむゐ」のパフォーマンスを見学し、実際に刀の構えや振りを体験した。鶴ケ城も訪問した。八日は猪苗代町の中ノ沢・沼尻温泉の野湯「エクストリーム温泉」などを巡るコースと、磐梯山周辺をヘリコプターで遊覧するコースに分かれて会津を満喫してもらう。

 モニターツアーは十四、十五、二十一、二十二の各日も実施する。金山町と三島町にまたがる只見川を手こぎ舟で渡る「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」を体験できるコースも設けている。