映像通し五輪ホストタウンのガーナにエール 猪苗代・児童が国歌や太鼓演奏

2020/11/23 09:42

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思いを込めてガーナ国歌を合唱する翁島小児童
思いを込めてガーナ国歌を合唱する翁島小児童

 東京五輪・パラリンピックへ向け、猪苗代町はホストタウンになっているガーナに町内の子どもらがエールを送る映像を撮影している。大会延期や新型コロナウイルス感染拡大で不安を募らせているガーナの選手が元気になるよう、児童によるガーナ国歌斉唱や、地元伝統の太鼓演奏を収録したビデオレターを十二月にもガーナに送る。

 町内小学校音楽祭で翁島小児童がガーナ国歌の斉唱を発表したのがきっかけとなり、ビデオレターが提案された。徐々に参加希望団体が増え、アイデアを出し合い、個性豊かに表現している。

 ガーナとは町出身の野口英世博士の縁で交流があり、児童には難しい英語での国歌斉唱も、翁島小をはじめ計五校が手を挙げ、収録を進めている。九月中旬から十一月末まで、町内の小中高校や障害児施設など計十六団体が参加して撮影し、映像時間は約一時間となる見込み。

 ガーナの料理を学ぶ講習会も企画し、東京五輪・パラリンピック盛り上げに力を入れる。ビデオレターの発案者で担当の小林一貴町地域おこし協力隊員(46)は「東京五輪・パラリンピックはもちろん、大会後のガーナとの交流を一層広げる機会。子どもたちが意識すれば親や祖父母にも広がる。来春は聖火リレーなどもあり、多くの人を巻き込んで五輪熱を上げていきたい」と意欲を示した。