福島民報の読者が選んだ今年の県内十大ニュースが十二日、決まった。一位は「『エール』全国で大反響 高視聴率マーク」だった。
十大ニュースの上位十項目は【下記】の通り。一位のNHK連続テレビ小説「エール」は、福島市出身の作曲家古関裕而さんと妻の金子(きんこ)さんをモデルにしたドラマ。本編百二十回平均の総合視聴率は福島地区(県内)で40・7%、関東地区で26・5%、関西地区で25・0%を記録した。
二位は「中合福島店 百四十六年の歴史に幕」だった。福島市の老舗百貨店・中合福島店が八月三十一日閉店した。中合は一八七四(明治七)年に呉服店として開業。「県都の顔」として、世代を超えて長年にわたり親しまれた。
三位は「新型コロナ感染拡大 県民一丸で阻止」が入った。新型コロナウイルスの感染拡大は県民生活、企業活動などに大きな影響を及ぼしている。県民は三密防止、マスク着用、手指消毒の徹底などに取り組んでいる。
【福島県内十大ニュース 1位~10位】
(1)「エール」全国で大反響 高視聴率マーク……………1247
(2)中合福島店 146年の歴史に幕………………………1019
(3)新型コロナ感染拡大 県民一丸で阻止 ………………1009
(4)東京五輪 来年7月21日福島で開始 …………………776
(5)飲食店爆発1人死亡 300棟超に被害 ………………772
(6)政界の重鎮 渡部恒三氏死去 ……………………………700
(7)JR常磐線が9年ぶりに全線再開 ………………………668
(8)全国新酒鑑評会 県産酒33銘柄入賞 …………………604
(9)処理水海洋放出懸念 意見公募で最多5000件超す…582
(10)磐城ナイン 甲子園で堂々 ……………………………444
※洋数字は票数
■新型コロナ関連多く 県内十大ニュース11~20位
福島民報の読者が選んだ今年の県内十大ニュースでは、十一位から二十位にも新型コロナウイルスの感染拡大に関係する話題などが入った。
【福島県内十大ニュース 11位~20位】
(11)県総体、県高体、県中体初の中止 ……………388
(12)桃田選手 交通事故で負傷 ……………………372
(13)東日本大震災・原子力災害伝承館が開館………370
(14)柳美里さん 全米図書賞 ………………………360
(15)いわきで車内から母子4遺体 …………………335
(16)クラスター発生 3万1000通未配達 ……322
(17)東日本大震災から9年 …………………………314
(18)本県の全魚種、出荷可能に ……………………276
(19)聖光 県大会14年連続V ……………………254
(20)感染予防徹底の中 ふくしま駅伝熱く…………247
※洋数字は票数
■福島の野地さん全ての項目的中 応募は1550件
今年の県内十大ニュースの全項目的中者は福島市南向台、無職野地次雄さん(70)一人だった。賞金三万円を贈る。野地さんは「これまで一つ違いはあったが全項目的中は初めて」と喜んだ。
県内十大ニュースは一九六一(昭和三十六)年から続いている。はがき、ホームページ、携帯サイトで受け付け、合わせて千五百五十件の応募があった。
賞金十五万円のうち、残り十二万円は一項目違いの十二人に一万円ずつ贈る。
一つ違いは次の通り。(敬称略)
根本善雄、船山英広、遠藤恭代、遠藤弘、佐藤真弓、佐藤悠介、小川博光、猪狩幸一、八巻芳男、門屋義勝、穂積直子、穂積保利