第6回ふくしま産業賞 特別賞 あぶくま信用金庫(南相馬) 相双の復興広く発信

2021/01/28 23:38

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 二〇二〇(令和二)年九月に創立七十周年を迎え、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被害を受けた浜通りの経済復興と地域発展に一層力を注ぐ。被災地の交流人口増加に向けて、相双地域の視察旅行のモデルコースや各市町村の魅力を伝えるためのガイドブックを作り、信金のネットワークを生かして全国から誘客を進めている。

 震災と原発事故発生直後、職員が避難を余儀なくされ、百八十人のうち約五十人が退職した。全店閉鎖に陥ったが、残った役職員が奔走し、他の金融機関に先駆けて一部店舗の窓口を再開した。現在ではビジネスマッチング商談会なども積極的に繰り広げている。

 ガイドブックは「福相双(ふくそうそう)」と名付け、福島ロボットテストフィールド(南相馬市・浪江町)などを巡るコースを取り上げている。拠点を置く八市町村の震災からの歩みも紹介している。

 静岡県の沼津信金の職員らも双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを視察し、復興の現状に理解を深めた。案内した太田福裕理事長(69)は「交流人口増加への地道な活動が評価され光栄だ。これからも被災地に多くの人を呼び込みたい」と意気込む。

■メモ

▽設立=1950(昭和25)年9月

▽理事長=太田福裕

▽役職員数=128人

▽住所=南相馬市原町区栄町二丁目4(本部)

▽電話番号=0244(23)5132