第6回ふくしま産業賞 特別賞 シーズ(棚倉) 未利用材でペレット

2021/01/28 22:43

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 棚倉町に二〇一七(平成二十九)年、限りある化石燃料に替わる燃料として近年、注目を集めている木質ペレットの製造工場を建設した。生産量は年間約四百トン。間伐時に発生する「未利用材」を材料に活用し、地産地消の新しいモデル構築を目指している。

 未利用材は一般には利用されにくい規格外の木材で、山林に放置されたままになってきた。木質ペレットは木材を粉末状にしてから加工するため、規格外でも無駄なく使える。東白川郡、西白河地方、ふくしま中央の三森林組合と協定を結び、年間約三千トンを材料として仕入れている。

 二〇二〇年には、木質ペレット製造工場敷地内に第二工場新プラント設備を完成させた。動力に二酸化炭素発生の抑制を期待できる小型木質ガス化熱電供給装置を採用している。

 木材の安定的な消費は、原料を産出する山林の整備につながる。山の保水力を向上させ、地域の防災・減災にも結び付く。工場では、地元の高校生や行政関係者の見学を受け入れている。子どもが見て回るコースも作る予定。石井良夫社長(65)は「東白川郡には多くの山林資源が眠っている。『地域の宝』を有効に使い、地元の発展に貢献したい」と思いを語った。

■メモ

▽設立=1959(昭和34)年6月

▽代表=石井良夫

▽従業員数=90人

▽住所=棚倉町流字豊先1

▽電話番号=0247(33)7890