
会津若松市にある大学や専門学校に通う学生らが広報担当となり、市内の魅力を若者目線で発信している。会員制交流サイト(SNS)をよく利用する学生の感性を生かして情報を伝えようと、市が市公式部活動として設立した。
就職や進学で市外に転出するケースは多いがUターンする若者は少ないのが地域の課題だ。「#会津の宝探し」をテーマに市はSNSなどを使い市民に地域の良さを再発見してもらう広報活動を進めている。学生は自由な発想で同世代である若者の定着を目指している。
取り組みは広がりを見せ、市内の神明通り商店街振興組合と連携し、伝統野菜オタネニンジン(会津人参)と会津産米粉を使った食パンの開発を進めている。商店街の名物として売り出し、地域活性化の一助としたい考えだ。オタネニンジンの粉末を練り込んだシフォンケーキやクッキーも製作した。市内のイベントで販売し、人気を集めた。
部長のすーさん(諏佐由佳さん)(20)は「地元の人と交流が増え、AiZ’Sモーションの知名度が上がってきている。新型コロナウイルスの感染拡大に負けず、今後も会津の良さをPRする」と抱負を語る。
◆学生PR部「AiZ’Sモーション」◆
▽設立=2019(平成31)年4月
▽部長=すーさん(諏佐由佳)
▽メンバー=5人
▽住所=会津若松市東栄町3の46(市秘書広聴課)
▽電話番号=0242(39)1206 (市秘書広聴課)
※メンバーはニックネームで活動している。