
「花の街 ふくしま」をスローガンに、花で地域ににぎわいをつくろうと日々活動している。福島市のJR福島駅東口前に花時計の設置を続け、地域住民向けにガーデニング教室を開いている。いずれも生徒が授業で丹精込めて育てた草花を使う。
東京五輪が開かれる予定だった二〇二〇(令和二)年には、五輪マークの大型花壇を設置した。県オリンピック・パラリンピック推進室と連携して準備を進め、生徒同士が話し合って草花の種類や土台づくりの方法を決めた。花壇の色の表現に頭を悩ませたという。五輪マークの五色の一つである黒色の草花は栽培しておらず、黒の色合いに近いパープルバジルを使用するなど工夫を凝らした。
ガーデニング教室は年二回開催している。定員四十人に対し、毎回百人を超える応募がある人気ぶりだ。生徒自身が講師となり、季節に適した草花の寄せ植えを教えている。より理解を深めてもらおうと、実演も取り入れている。
班長の菊地璃(あき)さん(17)=二年=は「新型コロナウイルスで気持ちがふさぎ込んでいる人を癒やし、地域が元気になってもらいたい」と願っている。
◆施設園芸コース草花専攻班◆
▽設立=1997(平成9)年
▽班長=菊地璃
▽班員=18人
▽住所=福島市永井川字北原田1(学校)
▽電話番号=024(546)3381(学校)