
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で失われた県産農産物などの信頼を取り戻し、新たな地産地消のシステムを構築しようと活動している。現在のメンバーは経済経営、食農学類の学生計二十一人。
六次化産業による地域経済循環の活性化を目標に活動してきた「小山良太ゼミ」がルーツ。取り組みを深化させようと、二〇一四(平成二十六)年にプロジェクトを立ち上げ、農産物の生産そのものを研究に加えた。翌年から「ふくしま・かわまた米コンテスト」を開催し、農業者の生産意欲向上と県産米のブランド力強化を目指した。上位入賞者のコメの販売価格引き上げにつながった。
人気ブランド「サマンサタバサジャパンリミテッド」とも連携している。全国の若い女性に県産日本酒の良さを知ってもらおうと、瓶やラベルなどのデザイン、売り出し方について話し合った。日本酒に合う菓子としてバウムクーヘンづくりにも挑戦。酒米と福島市産のモモを使って仕上げ、都内で販売した。
高村爽(そう)代表(22)=経済経営学類四年=は「福島を思って続けてきた活動が、最優秀と認められてうれしい」と笑顔で胸を張る。
◆おかわり農園・お米プロジェクト◆
▽設立=2014(平成26)年4月
▽代表=高村爽
▽学生=21人
▽住所=福島市金谷川1(学校)
▽電話番号=024(548)8380(学校)