公園内静かに巡回 大阪でリレースタート

2021/04/14 09:43

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 東京五輪の聖火リレーは十三日、新型コロナウイルス感染拡大で公道の走行を中止した大阪府での初日を迎え、万博記念公園(吹田市)内に設けられた代替コースで異例のスタートを切った。リレーは三月二十五日に福島県で始まって以降、大阪で全国十府県目となるが、感染者急増を受けた公道での開催回避は初めて。

 ランナーは太陽の塔などがある公園内を約二百メートルずつの15区間に区切った周回コースを1区間ずつ走行。一般人の見学はできないが、ランナー一人につき家族ら四人まで観覧できる。

 この日は歌舞伎役者片岡愛之助さん(49)が最初のランナーでスタート。トーチを掲げながら笑顔で周囲に手を振った。二〇一二年ロンドン五輪の競泳女子百メートル背泳ぎで銅メダルを獲得した寺川綾さん(36)は太陽の塔の前を走り、「どんな形であれリレーが行われ、感謝の思いでいっぱい」と感想を述べた。