



東京五輪の聖火リレーは十七日、全国十二府県目の香川県で始まった。瀬戸大橋のたもとにある宇多津町を出発し丸亀市へ。雨が降る中、ランナーたちは沿道からの声援に手を振り、笑顔で応じながら聖火を運んだ。
丸亀市で生まれ育ち、「創業百四年」を誇る和菓子屋「宝月堂」の四代目社長高畑響子さん(62)は、市中心部から市のシンボル・丸亀城の敷地内まで走った。「天国の両親に走る姿を見せたい」と臨み、トーチを次の走者に託した後は「一生の思い出になった」と晴れやかな表情を見せた。
離島の直島町では、世界的な芸術家草間弥生さんの代表的な作品「赤かぼちゃ」がある港近くの広場まで聖火をつないだ。
午後は「こんぴらさん」の愛称で知られる金刀比羅宮がある琴平町へ。風景が水面に鏡のように映る南米ボリビア「ウユニ塩湖」のようだと話題の三豊市・父母ケ浜周辺も巡る。