県高野連は5日、福島市で理事会を開き、2021(令和3)年度の大会日程案を決めた。いずれの大会も新型コロナウイルスの感染状況を踏まえた上で、有観客で実施する方向で準備を進める。夏の甲子園出場を懸けた第103回全国高校野球選手権福島大会は7月7日、いわき市のいわきグリーンスタジアムなどで開幕する予定。日程は来年4月の理事会で正式決定する。
高野連は今後、有観客での大会開催に向けたガイドラインを作成する予定。観客を入れた際に想定されるリスクを協議し、選手、観客の感染を防止するための対策を練る。今年は県大会など県内の各種大会は感染予防のため、一般の観客は入れずに控え選手と保護者のみを観戦可能としていた。
議事では来春の第93回選抜高校野球大会の21世紀枠候補校に相馬東の推薦を決めた。相馬東は昨年の台風19号で校舎やグラウンドが浸水し、約4カ月間の練習中止を余儀なくされた。再開までの間、生徒は自主練習に加え、校舎内外の土砂のかき出し作業にも尽力した。今年の秋季東北地区県大会では創部初の白星を挙げ、4強入りした。
一般推薦校は今秋の県大会で優勝した東日大昌平と準優勝の福島商、3位の学法石川を選んだ。日本学生野球協会優秀選手の候補者として聖光学院の内山連希主将(3年)の推薦を決めた。
■県高野連2021年度大会日程案
【硬式】
▼第73回春季東北地区県大会(5月14~17日、20~23日)あいづ球場、信夫ケ丘球場、白河グリーンスタジアム
▼第68回春季東北地区大会(6月2~6日)秋田県
▼第103回全国選手権福島大会(7月7~11日、15~25日)いわきグリーンスタジアム、白河グリーンスタジアム、ヨーク開成山スタジアム、あいづ球場、信夫ケ丘球場
▼第103回全国選手権大会(8月9日から16日間)阪神甲子園球場
▼第73回秋季東北地区県大会(9月17~20日、23~26日)ヨーク開成山スタジアム、白河グリーンスタジアム、あいづ球場
▼第74回秋季東北地区大会(10月7~13日)青森県
【軟式】
▼第15回春季東北地区県大会(5月15~16日)いわき市
▼第15回春季東北地区大会(6月12~15日)山形県
▼第65回全国選手権県大会(7月10~11日)いわき市
▼第66回全国選手権東東北大会(未定)宮城県
▼第66回全国選手権大会(8月25日から6日間)兵庫県
▼第54回県秋季大会(9月18~19日)いわき市
▼第33回秋季東北地区大会(10月21~24日)宮城県