
東京五輪の聖火リレーは二十六日、宮崎県での二日目を迎えた。バルセロナ五輪のマラソンで入賞した谷口浩美さん(61)や、シドニー五輪金メダリストで柔道男子日本代表の井上康生監督(42)といった出身者らが登場し、再び故郷に錦を飾った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、二十五日の日向市に続き、都城市でも開催予定だったイベントを中止した。
地元日南市内を走った谷口さんは、終了後、五輪マラソンで足を踏まれて転倒した経験に触れ「二十九年前に『こけちゃいました』で泣かせた母を泣かせることなくゴールできた。過去が今につながることを実証できたと思う」と満足そうだった。