
東京五輪の聖火リレーは二十七日、鹿児島県での初日を迎えた。全国十七府県目。志布志港(志布志市)を出発して奄美大島を巡った後、景勝地として知られる九州本土最南端の佐多岬(南大隅町)へ。鹿児島湾の周囲を反時計回りにトーチをつなぎ、姶良市では桜島を望む橋を通った。鹿児島市でゴール。二十八日も県内を走る。
奄美市では、ヤシ類が植えられた名瀬湾沿いの市街地を南下。沿道では拍手で迎えられ、次のランナーに聖火を受け渡す「トーチキス」の際には島の太鼓「チヂン」が鳴り響き、歓声が上がった。佐多岬では、十代のランナー三人が展望台に向かって聖火を運んだ。