

東京五輪の聖火リレーは四日、新潟県で始まり、二〇一六年十二月に起きた大火で被災した糸魚川市の中心市街地を、復興に取り組む住民らが走った。公道でのリレー実施は、五月三十日の福井県以来。
糸魚川大火では、旧街道沿いの木造建築などが焼け、二百人以上が被災。雪よけのひさし「雁木(がんぎ)」が連なる古い町並みの多くが失われた。経営する新聞販売店が全焼した本間寛道さん(40)は「地域が前を向けるように」と、翌一七年に復興ミュージカルを企画。大火があった十二月二十二日には毎年、イルミネーションの点灯イベントを開催している。