
東京五輪の聖火リレーは十七日、岩手県で二日目を迎えた。宮古市では、東日本大震災の津波で自宅の一階が被害に遭った高校一年本多美紀さん(15)が、国内外から受けた支援への感謝を胸に市街地を走った。
本多さんは震災当時五歳。約一カ月半にわたって避難所生活を余儀なくされ、四カ月後にはかわいがってもらった祖父緋佐志さん=当時(80)=を震災関連死で失った。成長するにつれ、食料など物資の提供や、ボランティアで多くの人の手助けを受けたことを父政彦さん(54)や親戚から学んだ。
笑顔で手を振りながら駆け抜け「たくさんの人が応援してくれ、楽しく走ることができた。おじいちゃんもスポーツが好きだったので喜んでくれたと思う」と話した。