
東京五輪の聖火リレーは十八日、岩手県で三日目を迎え、一関市を出発した。平泉町では世界遺産中尊寺の参道を巡り、書道家武田双雲さん(46)が世界平和への願いを込めて走った。
平泉は平安時代、戦乱のない世を願った奥州藤原氏によって栄えた。東日本大震災が起きた二〇一一年、「平泉の文化遺産」として世界遺産に登録され、今月二十九日に登録から一〇年を迎える。
武田さんは満面の笑みで参道を駆け抜け「みんな手を振ってくれて泣きそうになった。みなさんの笑顔がすごく平和で、気持ちよく走らせていただいた」と感極まった様子だった。