支援の感謝胸に前市長走る

2021/06/21 13:58

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宮城県山元町の山下駅を出発する聖火ランナー=21日午前
宮城県山元町の山下駅を出発する聖火ランナー=21日午前

 東京五輪の聖火リレーは二十一日、宮城県で三日目が始まった。東日本大震災で被災した岩沼市では、前市長井口経明さん(75)が支援への感謝を胸に、震災のがれきで造成した「千年希望の丘」を走った。

 一九六四年の東京五輪の聖火リレーでも岩沼市のランナーで、店の窓や沿道から熱心な応援を受けた。リレーで盛り上がる街はいつもより輝いていて、地元への愛着が深まった。これを一つのきっかけに市議になり、五十二歳から十六年間市長を務めた。