最終地の東京入り コロナ禍、無観客で式典 

2021/07/10 09:56

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聖火を納めたランタンを持つ第1走者の松岡修造さん。左は東京都の小池百合子知事、右は公式アンバサダーで元パラ射撃代表の田口亜希さん=9日午前、東京都世田谷区
聖火を納めたランタンを持つ第1走者の松岡修造さん。左は東京都の小池百合子知事、右は公式アンバサダーで元パラ射撃代表の田口亜希さん=9日午前、東京都世田谷区

 東京五輪の開幕まで二週間となった九日、聖火が開催地の東京都に入り、都が世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で、無観客のお披露目式を開いた。全国で最後となる都内の聖火リレーは、新型コロナウイルスの感染状況悪化を踏まえ、島しょ部を除き公道走行は中止。都と大会組織委員会は各地で点火セレモニーを開き、走る予定だったランナーが「トーチキス」で炎をつなぐ。(23面に関連記事)

 東京大会は八日夜、首都圏会場の無観客開催が決定したばかり。異例の五輪が開幕する二十三日まで聖火は十五日間、都内を巡るが、大会に向けた機運が盛り上がるかどうかは微妙な状況だ。

 お披露目式で、小池百合子知事は「ランナーそれぞれの思いを聖火に込めて、しっかりとつないでいただきたい」とあいさつ。第一走者の元プロテニス選手松岡修造さん(53)が「聖火が一歩踏み出す大きな力になると信じている」と話した。

 プロ野球や米大リーグで活躍した上原浩治さん(46)も登場し「観客がいないと選手は気持ちの持ち方が難しいと思うが、メダルを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。