17市町村の「種火」集め採火 東京パラリンピック聖火リレー 福島県猪苗代町

2021/08/14 18:14

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会津地方17市町村の思いが1つになった「会津の火」を持つ佐藤さんと権瓶さん(左)
会津地方17市町村の思いが1つになった「会津の火」を持つ佐藤さんと権瓶さん(左)

 東京パラリンピック聖火リレーで会津地方の17市町村でおこした「種火」を集めた採火式は14日、福島県猪苗代町の亀ケ城公園で行われた。パラリンピアンの活躍を願いつくられた火が、共生社会ホストタウンの地で1つとなった。

 式では、木質バイオマス発電や伝統的な神社仏閣の灯明などから趣向を凝らして採火された種火がステージに並んだ。1つずつ取り出され、聖火台に「会津の火」がともった。世界パラ陸上元日本代表の佐藤智美さん(31)=二本松市出身=と県立会津支援学校高等部1年の権瓶顕太朗さん(15)が採火者を務めた。

 佐藤さんは「会津の17市町村の思いが1つになり、東京へ届いてほしい」と願った。大役を終えた権瓶さんは「パラリンピックでは陸上と車いすバスケットボールを楽しみにしています」と笑顔だった。

 浜通り、中通り、会津の3地方の火は、15日に郡山市の開成山陸上競技場で行う集火式で融合され「福島県の火」となり、東京へ送り出される。