
学法石川がPK戦の末、帝京安積に競り勝った。後半26分に1点を勝ち越された学法石川は同36分、DF原田のロングスローから相手DFのクリアミスを誘いオウンゴールで同点に追い付いた。両チームとも追加点を奪えぬままPK勝負にもつれ込んだ。9人目のシュートを学石のGK池田がセーブし、勝利を引き寄せた。
▽準決勝
学法石川 2-2 帝京安積
(2-1)
(0-1)
延長 (0-0)
(0-0)
(PK8-7)
▽得点者【学】佐藤(後14分)オウンゴール(後36分)【帝】オウンゴール(前9分)二上(後26分)
■GK池田好セーブ 学法石川 昨季の敗戦を糧に特訓 仲間の攻撃後押し
前回大会王者の学法石川はリードを許しながらも底力を見せて追い付き、試合をものにした。PK9人目のシュートをセーブし、決勝進出の立役者となったGK池田翔(2年)は「必死に追い付いてくれたチームのために止めたかった。苦しい試合に勝てて良かった」と語った。
昨季の全国選手権大会では創成館(長崎)との1回戦にPK戦の末、惜しくも敗れた。当時1年生で悔しさを味わい大会以降、毎朝6時からの朝練習でPKストップのトレーニングを重ねた。
両者譲らない展開のまま8-7で迎えた9人目のキッカー。冷静に動作を見つめ、右下へのシュートを読み切った。池田は右手を高く突き上げ、仲間の祝福を受けた。
主将の円道竣太郎(3年)が「池田なら止めてくれると思い、落ち着いてシュートを狙えた」と守護神への信頼感が仲間の攻撃を後押しした。池田は「連覇と全国での勝利を目標に練習してきた。最少失点に抑える」と決勝での活躍を誓った。