

福島民報旗争奪第34回県中学生サッカー新人大会は21日、郡山市の郡山西部サッカー場で準決勝2試合を行い、モンターニャFC(県北)とFCフィエンテ(相双)が決勝進出を決めた。決勝は23日午前11時から同市の熱海フットボールセンターで行われる。
モンターニャFCは泉(いわき)と対戦し、1-0で接戦を制した。FCフィエンテは緑ケ丘(県中)に3-0で勝利した。
福島県サッカー協会、福島民報社の主催。県内6地区を勝ち抜いた16チームがトーナメントを繰り広げている。
▽準決勝
モンターニャFC 1-0 泉
(1-0)
(0-0)
■ゴール前で反応 先制点に胸張る モンターニャの三浦
先制点を挙げたモンターニャFCのMF三浦碧真(2年)は、味方のシュートがクロスバーにはじかれたところに反応し、右足で押し込んだ。「ゴール前に走り込めば、何かが起きると信じていた」と胸を張った。チームは1年生が約半数を占める。「2年生として情けないプレーはできない。決勝も果敢に攻めてゴールを奪いたい」と決意を示した。
■磨いたスタイル 堅守に阻まれた 泉の上遠野
準決勝で涙をのんだ泉の主将MF上遠野佑吾(2年)は「チャンスはあったが崩しきれなかった」と悔しさをにじませた。練習しているグラウンドは他の部と共用で、スペースが限られている。その中で細かいパスをつなぐスタイルを磨いてきたが、相手の堅い守備に阻まれた。「パスワークで押し込めるチームを目指す」と前を向いた。
▽準決勝
FCフィエンテ 3-0 緑ケ丘
(1-0)
(2-0)
■練習通りの形で得点決め満足げ フィエンテの泉沢
FCフィエンテのMF泉沢駿(2年)は2得点を挙げて勝利に貢献した。先制点はMF加藤暁光(2年)の右サイドからのクロスに頭で合わせた。「ボランチだが攻撃参加を重視している。いいボールが入ることは分かっていた」と練習通りの形に満足げだった。「勝利の勢いそのままに、決勝でも攻める」と創立2年目での初優勝に自信を見せた。
■先制ゴール許しリズムつくれず 緑ケ丘の田村
緑ケ丘の主将MF田村拓朗(2年)は「先制点を許して、自分たちのリズムをつくれなかった」と敗因を分析した。田村は成長期特有の膝痛「オスグッド病」を抱えながら、ルーズボールの競り合いやミドルシュートで存在感を示したが、相手の鋭い攻撃の芽を摘みきれなかった。「悔しさを糧に攻守両面でレベルアップする」と言葉に力を込めた。