東日本大震災・原発事故

来年のGWに準備宿泊開始 福島県富岡町方針 2023年春解除目指す復興拠点

2021/12/16 10:14

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 福島県富岡町は、2023(令和5)年春の避難指示解除を目指している特定復興再生拠点区域(復興拠点)の準備宿泊を来年のゴールデンウイーク(GW)に開始する。15日に開会した町議会12月定例会の一般質問で、山本育男町長が示した。

 山本町長は、来年春としている準備宿泊の開始時期について「ゴールデンウイークごろが理想だと考えている」と述べた。一方、復興拠点内の除染や解体工事の遅れにより詳細な時期は見極めにくいとし、開始日の決定は来年3月ごろになるとの見通しを示した。

 準備宿泊の対象地域は復興拠点全域に当たる約390ヘクタール。1日現在、対象者は1453世帯、3560人となっている。既に家屋を解体した住民も多く、町は来年1月以降、住民に意向調査を行い、準備宿泊などの希望を確認する。

 復興拠点内の除染の進捗(しんちょく)率は3日現在で約81%。環境省は来年春までに9割以上を目指している。復旧が遅れている上水道の開始申し込みは来年4月中旬以降になる見通し。町は来年1月26日午前9時からの立ち入り規制緩和に合わせ、住民が帰還に向けた準備を整えられるよう復興拠点内に給水所を設ける。